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技-WAZA-

技-WAZA- 1月23日~ vol.11 金工作家 中山裕翠

 高岡銅器における仕上げ、彫金の伝統工芸士の中山裕翠(56)さんは、工房をかまえて約16年。現在は高岡地域文化財等修理協会に所属し、御車山をはじめとする文化財の金具修理に尽力しています。中山さんが得意とするのは「打ち出し」と呼ばれる銀の板を鏨(たがね)でたたき出す技術。この技術でつくられるのが寺社仏閣などをいろどる「錺金具(かざりかなぐ)」。「錺金具」をもっと身近に感じてもらいたい。そう考え、作ったのが銀製の「帯留」や「ブローチ」。中山さんは銀器のデザインから販売まで全てを自らで行います。融点が1000度以上にもなる銀を溶かし、道具である鏨も手作りします。「手仕事」「伝統工芸」に少しでも興味を持ってもらえるよう広く、そして深く後世に伝えていくのが私の使命。そう話す中山さんの「技」に迫ります。

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