高岡ケーブルネットワーク

高岡御車山祭

北陸を代表する祭りを映像記録

ユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」の一つで、国の重要有形無形民俗文化財に指定されている祭りを毎年、生中継し、後日まとめ番組を制作しています。山車を飾る超絶技巧の飾り金具は全国一、二を争う美しさ。加賀藩が豊臣秀吉から受け継いだ御所車をルーツとする由緒ある祭りです。

高岡ケーブルネットワークの永年継続事業です。

2024年度

元旦にあった震度5強の地震の影響で開催が心配されましたが、御車山そのものには被害がなく、奉曳と勢揃いが予定通り無事行われました。勢揃い式で保存会長の竹田彰宏さん(69歳・源平)が「地震で被害を受けたみなさんに元気と勇気を配りたい」と力強くあいさつ、和装の角田市長も若々しくあいさつをしました。

上空に寒気が流れ込んだため、雨は落ちなかったものの、朝から気温はほとんど上がらず、正午の気温は12.8度。3月下旬並みで、2013年以来の肌寒さのなかでの奉曳となりました。

世代交代が少しずつ進んでいて、高校生の囃子方や新しい役員や親方の姿がみられました。町内曳きに初めて女児が乗るヤマもありました。新型コロナ5類移行後約1年、マスクの着用はほとんど見られなくなり、コロナ以前に戻った感がありました。曳訣れで、宮司の警蹕と修祓が行われました。ヤマの大返し(180度転換)が多くみられました。

中継は、午前11時から午後1時までと、午後3時から5時45分までの計4時間45分。

2023年度

4年ぶりに7基が揃っての奉曳。勢揃い式は和装の角田悠紀市長が市長就任後初めてあいさつしました。午前中は快晴でしたが、時折10m/s近く西寄りのやや強風が吹き、花傘が大きく揺れました。途中、花傘が壊れるアクシデントに見舞われる御車山がありましたが山大工らが休憩返上で応急処置、午後3時半ごろわずかに雨粒が落ちたものの、7基そろって最後まで奉曳しました。この日は平日で大型連休の谷間でした。新型コロナの規制解除もあって大勢の見物客が訪れました。

中継は、高岡ケーブルネットワーク本社スタジオで相本芳彦・小林奈央が解説しながら進行、現地リポートは小林佑佳・毎田葵が担当しました。
 この年3月13日、感染症対策のマスクは自主判断となり、5月8日には感染法上の分類が2類から5類に変更されて日常生活が戻りつつあるなかでの開催。順路や時間はコロナ以前に戻りました。祭り関係者は、約8割がマスクを外し、喜びにあふれた表情を見せていました。

中継の最終盤、インターネット掲示板「2ちゃんねる」の創設者の西村博之さんが飛び入りゲスト出演されました。

7基合わせて26輪の車輪の修理が2007年以来2022年度で終了し、新しくなった車輪での奉曳でした。


YouTube動画【アーカイブ配信】高岡御車山祭2023

2022年度

新型コロナウイルスを乗り越え、3年ぶりの奉曳を目指しましたが、5月1日は朝から雨となり、天候回復が見込みないため15年ぶりの全面中止となりました。御車山祭の奉曳は雨天順延しません。

中継は第1部のみ。高岡御車山祭会館2階の実況席は相本芳彦・小林奈央、山宿や母衣宿などのリポートは小林佑佳・毎田葵が担当しました。

この年の御車山祭は、コロナ対策として奉曳や所望の短縮が行われました。

YouTube動画【アーカイブ配信】高岡御車山祭2022

→2022年新春特別番組「相本芳彦VS雷鳥 高岡・射水ヤマヤマ対決」 新湊曳山祭と比べながら、御車山祭について楽しく学ぶことができるクイズ番組です。詳細はこちら

2021年度

新型コロナウイルス感染拡大のため7基そろっての奉曳は2年連続中止となりましたが、伝統文化継承のため代替事業(小馬出町特別奉曳/木舟町組み立て/4か町囃子演奏)が行われました。高岡ケーブルネットワークはこの事業を全面的に支援し、約5時間にわたって生中継しました。

[進行役]相本芳彦(フリーアナウンサー)/太田明里アナウンサー
[ゲスト解説]太田豊(雅楽演奏家・音楽家)

囃子の謎に迫る(VTR) 雅楽との関係をとことん調べました。

2019年度

 

令和改元初日となった5月1日、細かい雨が降るなか7基のヤマが曳き回されました。正午ごろには片原町交差点に7基が揃いました。
御車山保存会の竹田彰宏会長が「時代にあった祭りのあり方を考え、今後も守っていきたい」とあいさつし、髙橋市長が激励しました。雨は小雨で、降ったり止んだりだったため、午後の巡行も予定通り行われ、最後に高岡関野神社に拝礼して歴史的な一日の祭りを無事終えていました。

2018年度

平成時代最後となる御車山祭は晴れやかでした。この日は天候に恵まれ、7基のヤマの巡行が予定通り行われました。最高気温25.1度で6月下旬並み。正午には片原町交差点に7基が2年ぶりに勢揃いし、観客からは拍手が起こりました。志甫和彦会長が(しほ・かずお)「これからも保存継承につとめていきたい」とあいさつし、髙橋正樹市長が祝いの言葉を述べました。団体ツアー向けの観覧席が初めて設けられ、東京や大阪からの約100人が勢揃いを楽しみました。
午後からは7基の御車山が土蔵造りの町並みの残る山町筋を巡行しました。
最後は関野神社にそれぞれ拝礼し、平成最後の御車山祭を無事終えていました。

2017年度

ユネスコの無形文化遺産に登録されてから初めてとなる高岡御車山祭は、雨のため勢揃い式が中止になったものの、天気が回復した午後から7基が曳き回されて大勢の見物客でにぎわいました。
朝からまとまった雨が降りヤマの組み立てに影響が出ると判断されたことから午前中の曳き回しと片原町での勢揃い式が2007年以来10年ぶりに中止となりました。
午前10時半ごろには雨がやんで組み立てが行われ、山町筋の郵便局あたりに7基が次々に集まりました。
午後2時すぎ、後半の曳き回しに先立って、前田家18代目当主の前田利祐さん(まえだ・としやす)が髙橋市長と石井知事らとともに訪れ、山町の理事を激励しました。
後半の曳き回しは午後3時すぎから予定通り行われ、優雅な囃子と車輪のきしむ音を響かせながら御車山が町内を回りました。通りには、ユネスコ無形文化遺産を一目見ようと平日にもかかわらず大勢の見物客が押し寄せ、市内の小学校中学校が一斉休校となったことから子どもの姿も多くみられました。

2016年度

秋にはユネスコの無形文化遺産登録が期待されるなか、この年は5年ぶりの日曜日開催となり、大勢の家族連れなどでにぎわいました。

雨の心配はなかったものの、西寄りの風がやや強い一日となり、ヤマを彩る花傘が大きく揺れる場面も見られました。正午には、片原町交差点での勢揃い式では保存会の田井佳夫(たい・よしお)会長が髙橋市長に「御車山の車輪の独特なきしみの音を堪能され安土桃山時代にタイムスリップしてもらいたい」とあいさつしました。7基の御車山は高岡関野神社に拝礼し、午後からは土蔵造りが連なる山町筋の伝統的な町並みなどを厳粛に巡行しました。北陸新幹線開業2年目で県外や海外からの観光客の姿も多く見られました。午後4時25分ごろ三番町交差点で事故があり、最後の神社拝礼までは奉曳されませんでした。

2015年度

北陸新幹線新高岡駅開業した後、初の御車山祭が開かれ、晴天のもと絢爛豪華な7基のヤマが曳き回されました。
片原町の勢揃い式では保存会の宮﨑甚一(みやざき・じんいち)会長があいさつしました。これを受けて髙橋市長は「御車山会館のオープンや日本遺産の認定など400年の伝統を誇る御車山祭にとって大変意義のある年です」と激励しました。
7基のヤマは高岡関野神社に拝礼し、午後から土蔵造りの町並みが残る山町筋を巡行しました。4月25日にオープンした御車山会館の前は、大勢の家族連れやカメラを持つ観光客などでにぎわいました。巡行はほぼ予定通りで、夕方、神社への拝礼で祭りを締めくくっていました。

中継のゲスト解説には、「開運!なんでも鑑定団」でおなじみの富山大学教授(当時)の大熊敏之さんを招き、7基の御車山の特徴を語っていただきました。

司会進行は菅野もえアナウンサー

2014年度

日本の「山鉾屋台行事」の一つとしてユネスコの無形文化遺産候補に提案されて初めての祭りで、平日にもかかわらず大勢の見物客が訪れました。時折雨の落ちるあいにくの天気となりましたが、7基の御車山は予定通りに坂下町に集まり、奉曳が始まりました。
片原町交差点では、7基が並んで勢揃い式が行われ、来賓席には文化庁の青柳正規(あおやぎ・まさのり)長官が招かれました。
保存会会長の松村克三(まつむら・かつぞう)会長があいさつしました。
7基は土蔵造りが連なる山町筋の伝統的な町並みを厳粛に巡行し、最後は、高岡関野神社で拝礼し、1日の奉曳を終えていました。

2013年度

この年は、時折小雨の降る天気となりましたが、7基は予定通り坂下町に集合し、午前11時15分から奉曳(ぶえい)が始まりました。正午ごろには片原町交差点に横一列に並び、勢ぞろい式が行われました。ポーランドのツィリル・ゴザチェフスキ駐日大使など来賓が招かれ、大勢の見物客とともに歴史を感じさせる雰囲気を楽しみました。会長の志甫和彦(しほ・かずお)さんは英語も交えてあいさつしました。

7基のヤマはまちなかを巡行し、山町筋では土蔵造りの町並みを車輪をきしませながら厳粛に進みました。午後5時ごろには雲間から日が差し込んで虹がかかり、大勢の見物客が珍しい光景を写真に撮るなどして楽しんでいました。

2012年度

高岡市が前年に国の歴史都市の認定を受けたことから、文化庁の近藤誠一長官が2日間の日程で訪れ、御車山祭を視察しました。
宵祭では各々の町を見て回り、通町では鳥兜の形をした鉾留や国の補助を受けて修理が行われる車輪を見て回り、伝統工芸の技術などについて住民から説明を受けました。また二番町では、ヤマに魂を入れる式に立ち会い、厳かな神事を見学しました。
近藤長官は1日の勢揃い式にも出席。金屋町と国宝瑞龍寺を視察した後、記者会見し、ユネスコの無形文化遺産への御車山祭の登録など今後の文化庁の取り組みについて述べました。

2011年度

この日は、朝方の雨が午前9時すぎにやみ、午前11時20分から予定通り7基のヤマの巡行が始まりました。正午には、片原町交差点で大勢の見物客が見守るなか、恒例の勢揃い式が行われました。式では、保存会の田井佳夫(たい・よしお)会長が「高岡に前田利長公が慶長14年に入城され、402年が経過しました。日本の貴重な財産として引き継いでいかなければなりません。安全第一を心掛けながら、粛々と巡行したい」とあいさつしました。
午後2時ごろには雨が降り出し中止が心配されましたが、まもなく上がり、雅楽を思わせる囃子とともに町なかを厳粛に進みました。

2010年度

2009年度

2008年度

御車山の魅力 短編動画シリーズ

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