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高岡御車山祭 江戸時代の絵を発見 

ユネスコの無形文化遺産で国の重要有形無形民俗民俗文化財の「高岡御車山祭」の古い絵発見というニュースが2024年8月、高岡市内をかけめぐりました。ニュース動画であらためてみると、細部がよく分かり、さまざまな謎が浮かび上がってきます。詳しくは「高岡放送部」でごらんください。

番組動画サイト高岡放送部
(クリックすると特設サイトに移動します)
京都で見つかった屏風
通町山の全景
坂下町神楽山車の曳き方

坂下町神楽山車の全景
坂下町神楽山車の本座
一番街通山の鉾留 標旗上に小槌とネズミ
一番街通山 幔幕は紅白
小馬出町山の全景
通町山の役員
通町山の曳き方 羽根帽子?
御馬出町山の全景
木舟町山の全景


【高岡-iニュース】2024年8月20日(火) 

江戸時代(西暦1700年代ごろ)の高岡御車山祭を描いたとされる絵がこのほど京都で発見されました。
これまで知られていた明治時代の版画より百年以上もさかのぼる最古の絵となり、古文書では知られていた坂下町の大神楽山車が描かれていることなどから
祭りの移り変わりを伝える貴重な資料とみられています。この絵は24日から高岡市立博物館(古城公園内)で展示が始まりました。

新たに発見されたのは紙に描かれたものを比較的新しい時代に屏風に仕立てたもので、文字が書かれておらず作者も不明のため「紙本著色高岡御車山祭礼行列絵巻屏風」と名付けられました。

紙の大きさは、縦がおよそ36cm、横は上段と下段を合わせて4m50cmあり、全部で8基のヤマと180人余りの人物が描かれています。

ヤマの順番は7基目までは現在と同じで、8基目はヤマに乗って笛や太鼓を演奏する人が描かれていることから、享保8年(1718)から60年近く存在した旨が古文書に書かれている坂下町の「大神楽山車」(だいかぐらやま)とみられる、ということです。

このほか、鉾留や人形などが今とよく似ているものの、車輪の金具や花傘、幔幕などは異なることや山役員や曳き手の衣装、2本の綱でヤマを曳いていて子どもが乗っていないことなど、祭りの移り変わりがわかる貴重な資料となっています。

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