市美術館で「歌川広重」展

2020/08/11 ~放送

江戸時代の浮世絵師、歌川広重の代表作「東海道五拾三次」を、
2種類の版元の作品を比べて展示する企画展が市の美術館で開かれています。

広重の「東海道五拾三次」は、江戸の日本橋から京都の三条橋までの東海道の宿場を描いた木版画シリーズで、
20種類以上も知られています。

今回は、37歳のころに手がけ最も人気を集めた「保永堂版」と
その15年後、最晩年に制作された「丸清版」の2種類が比較展示されています。

このうち、富士山を望む名所、静岡の「由井宿」保永堂版は
遠くに臨む富士山を真ん中に配し、丸清版では富士山は見えずふもとの茶屋で休む人々を描いています。

また、三重の「四日市宿」保永堂版は
旅人の笠が風に飛ばされる一瞬のドラマが描かれているのに対して、
丸清版では名物のまんじゅうを食べて休む人など穏やかな場面が描かれています。

会場には、作品に登場する笠の実物を見てもらおうと、
福岡町で作られているさまざまな種類の菅笠が展示されています。

訪れた人は、大正時代や現在の風景写真と見比べながら、
広重の表現力を感じ取っていました。

この企画展「歌川広重 二つの東海道五拾三次」は、
市の美術館で今月30日まで開かれています。

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